前回のブログで紹介した「石川県政記念しいのき迎賓館から住宅地を走ると、突然水玉模様の巨大な白いキューブが見えてくる。
金沢海みらい図書館だ。
この丸は窓であり、約6000個で室内に採光を導いている。
金沢港にほど近い街の中にこの建物は非日常だが不思議なくらい馴染んで見える。
照明は天井に取り付けてあるものはなく、建物の中央あたりにあるエレベーターのあたりから壁を照らしている。
壁は厚く丸い窓は二重構造になっているので断熱性能もかなり良いと思われる。空気の流れも穏やかで、上下階の温度差も感じられない。厳しい北陸の気候に優しい構造となっているのだ。
なんとも不思議な空間だが書物を広げるところには充分照明が設置されており、落ち着いて読書や調べ物ができる。
白の巨大キューブが青空に映えます。
内側から見える丸窓の正体です。
本の背表紙も棚上部にある照明でくっきりはっきり見えます。
室内のパノラマ写真
エレベーターオーバーヘッドの上に照明器具が配置されています
どこの机上面も500ルクス以上の照度があります。
JIS照度基準の維持照度は、学校の図書閲覧室では500lx、教室・体育館では300lxが必要。
(lx=ルクス)
また、金沢海みらい図書館は、建築物として数多くの受賞歴があります。
金沢海みらい図書館 建築情報(受賞歴含む)
【建築概要】
用途地域:工業地域
用 途:図書館・集会場
敷地面積:11763.43m2
建築面積:2111.89m2
延床面積:5438.97m2
最高高さ:18.09m
建物規模:地下1階、地上3階
構 造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
外 装:GRC(繊維補強セメント)
屋 根:合成デッキ下地コンクリート
【金沢海みらい図書館】 〒920-0341 金沢市寺中町イ1番地1